宇部フロンティア大学付属香川高校保育科の生徒が12月17日、同校付属幼稚園の年長組の園児70人を招待し、クリスマス会を開いた。

ハンドベル演奏を披露する香川高校保育科の生徒たち

　将来保育士や幼稚園教諭を目指している同校保育科3年生を対象に、実践的な授業の一環として毎年開く同会。「20年ほど前かそれより前から毎年恒例に行っているものなので歴史はある」と保育科担当教諭の山内弥生さん。「生徒に、幼稚園児や先生を前にした実践的な授業をさせることでそれが経験値になれば」とも。

　企画・構成から衣装作りまで全て生徒が行った。準備は11月ごろから本格的に始め、当日に備えた。プログラムは、自分で正解だと思った方に移動する「○×ゲーム」や振り付けがある「手遊び歌」、「あわてんぼうのサンタクロース」の全体合唱、高校生によるハンドベルや鉄琴などを使った「きよしこの夜」「ジングルベル」の合奏など。園児も一緒になって動いて楽しめるように工夫した。会の最後に、1年生が作った、一つひとつデザインの異なる手作りクリスマスカードを受け取ると、参加した園児は次々に「すごく楽しかった」と笑顔を見せた。

　同会の司会進行を担当した保育科3年の平山美優さんは「構成を考えるのが一番大変だった。手遊びを入れるタイミングは何度も考え直した。発表する機会はいくつかあるが、とても緊張した」と話す。「保育士はこどもの発育により大きな影響を与える仕事だが、頑張って夢をかなえたい」と意気込みを話す。