宇部・ときわ公園(宇部市則貞3)内のレストハウスで8月27日、「子どもと大人の本音会議」が開かれる。主催は宇部市民会議・NPO法人ライフワーク支援機構。
子どもと大人がそれぞれの立場から言いたいことや聞きたいことを本音でぶつけ合うことで、世代間の交流や親睦を深めようと、今年1月に初めて行った同イベント。2回目となる今回は「これからの宇部」をテーマに開く。前回は、11~17歳までの子ども18人と19~73歳までの大人25人が参加した。
緊張した面持ちで幕を開けた前回。時間がたつにつれ互いに積極的に発言し、子どもから大人には「なぜ日本の首相はすぐ変わるのか」「外見で判断する大人や理由も聞かずに怒る大人が多い」「夜更かしは体に悪いと言いながら大人は遅くまでテレビを見ている」「怒られたので理由を言おうとすると言い訳するなと言われる」などの意見が飛び出し、大人が返答に困る場面も。
一方、大人からは「学校で楽しいときはいつ」「もっと自然の中で遊んでほしい」「あいさつのできない子どもが多い」といった意見が出たほか、子どもからの「成人式の後に刀を振り回したというニュースを見たが、子どもと大人の境目は?」という質問には、「子どもと大人は決して違う人種じゃないし、不適切な行為をする大人を見たら自分はどんな大人になりたいかしっかり考えて」とエールが送られた。
参加者同士でテーマを選び、本音をぶつけ合いながら進行した前回。終盤にはテーマが「大人や親に言われてうれしかったこと、大人はすごいなと思うこと」に移り、子どもから「親はどんなに忙しい時でも話をきいてくれる」「けんかをして気まずくなっても翌朝は何事もなかったかのように接してくれる」など、子どもに愛情を注ぐ両親や大人への感謝の気持ちを本音で伝えて幕を閉じた。
同NPOの重富勝さんは「前回は子どもからのストレートな質問や意見が多く、大人が困る場面が多かったように思う。今回は『宇部』をテーマにさまざまな角度から話し合うことで、子どもたちが大人になったときに住み続けていたいと思えるようなこの街の姿が見えてくれば。きっと今回も白熱する議論になるのでは」と期待を寄せる。
現在、同イベントへの参加者を募集している。問い合わせ・申し込みは同事務所(TEL 0836-39-5374)まで。