山陽小野田・厚狭の「山口ワイナリー」(永山酒造=山陽小野田市石束)は11月22日、宇部産のウメのみを使った「梅ワイン」の販売を始めた。
宇部ときわ公園内の常盤湖畔で初めて収穫した約60キロのウメのほか、同市内西岐波・吉部などで生産されたウメの計約300キロで作った同ワイン。同ワイナリー、宇部市、ときわ公園が連携して完成させた。
同ワインの特徴について永山酒造の山田正志副社長は「今年のウメは香りが高く、うま味が強い。例年よりも果肉が厚く醸造に通常の倍の時間を要した。過度にろ過をせず果肉をほのかに残してうま味を出したことでフルーティーな味わいに仕上がった」と話す。価格は998円(720ミリリットル入り)。限定3700本を販売する。
販売開始日には同市役所で完成報告が行われた。久保田后子宇部市長は「当市の総合公園で収穫できた作物で『食』を提供できるのは、とてもうれしいこと。当市としても全面的に商品を推していきたい」と話した。
同ワインは、宇部産の加工食品を推進する「宇部元気ブランド」のPRに取り組んでいた山田さんが考案。山田さんは「今回の取り組みは、宇部市やときわ公園の方の協力が合ってできたこと。公園内の産物が有価な物になることのモデルになったのでは」と話す。「毎年恒例の限定ワインにしていきたい。来年はときわ公園産のウメだけで作りたい」とも。
ゆめタウン宇部、フジグラン宇部のほか、市内スーパーや酒販店で販売する。