新たな地域観光の可能性について考える「全国まちあるき観光サミット」が1月14日、国際ホテル宇部（宇部市島1）で開催される。

　同サミットは、少人数での旅行者を対象とした体験イベントやまち歩きの展開をする中で現地の人との触れ合いを重視し、それにより発見する地域の魅力を観光に結び付けるための有効な手段を考えるもの。2009年に香川県善通寺市で始まり、昨年は岡山県総社市で開催した。

　3回目となる今回は「旅をするようにまちを歩こう」をテーマに、「まちあるきは今後、地域を元気にする有効な手段としてなりうるのか」「観光地と呼ばれてこなかった地域でも、まちあるきで新たな観光振興をはかることができるのか」を議題に展開する。

　当日は、日本観光振興協会理事で「ハッピーマンデー」制度を提唱した丁野朗さんが「まちあるきから展開する地域活性化と観光振興」について基調講演を行うほか、福島県いわき市や島根県松江市などまち歩きを推進している7市町の代表者が「『輪がまち』あるき自慢会」として各地の観光型体験イベントなどの事例を発表する。

　「まちあるきの効用」を主題としたトークセッションに登壇する、うべ探検倶楽部マネジャーの吉村陽子さんは「10月に終えた『うべ探検博覧会』についての事例を報告する予定。他の地域の実施方法を学び宇部でも形にしていきたい」と話す。「多くの方に参加していただき、私たちの通常の暮らしが観光資源となることを地元の人にも知ってもらえれば」とも。

　問い合わせ・参加申し込みはうべ探検倶楽部事務局（TEL 0836-39-7460）まで。