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山口大工学部で「カーシェアリング」運用開始-産官学が共同研究

山口大学工学部で運用が始まったカーシェアリング

山口大学工学部で運用が始まったカーシェアリング

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 山口大学工学部(宇部市常盤台2)内の駐車場で12月19日、カーシェアリングサービスの運用が始まった。

ICカードをかざして鍵を解除する

 同サービスは、複数人で車を共同利用する会員制のレンタカー。15分単位で24時間いつでも利用することができる。同校内では軽自動車(ワゴンアール)と普通車(マーチ)の2台を保有。

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 同プロジェクトは、同校とカーシェアリングのシステムを提供するユーピーアール(善和)、運営を行うアルボス(藤曲)と宇部市が共同研究の一環として行うもので、車を持たない人や一時的に必要な人が同サービスを利用することで得ると予測される生活満足度の向上や、有効活用することでのニーズなどを調査することを目的として、対象を学生と教職員限定で実施する。

 「研究しようと思ったのは、車を持たないために行動範囲が限定されるという学生の声を聞いたことがきっかけ」と同大大学院理工学研究科社会基礎工学専攻・助教の鈴木春菜さん。事前に453人の学生に実施したアンケート調査では、自動車非保有者が約60%でその内の約70~80%の学生が「車がなく不便だと感じた」「移動を断念したことがある」と回答したという。

 「まずは需要や環境に合ったシステムの研究をしていき、その後行動パターンの変化、行動範囲の拡大と宇部への愛着などのテーマごとに進めていく。カーシェアリングは車への依存を抑える効果もあり環境にも優しい。最終的には論文として発表する予定」と鈴木さん。

 ユーピーアール山口営業所の西嵜成彦さんは「稼働率が高くなることを期待し、場合によっては台数増加も検討していきたい。カーシェアリング自体の認知向上にもつながれば」と話す。

 目標は稼働率=20%、会員数=約100人。集まったデータを基に、ユーピーアールでは同校の他キャンパスや市内他所への展開も検討するほか、宇部市ではオンデマンド交通の実施や改良や今後の移動手段の適正などを検討する。

 利用料金は、時間料金=15分157円、距離料金=1キロ10円。

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