満開の菜の花が咲き誇る宇部・厚東の菜の花畑で4月29日、「菜の花祭り~菜の花サミットin厚東~」が行われる。主催は「KOTOU菜の花プロジェクト」。
7年前、「環境に優しいことを」と始まった同取り組み。無農薬で菜の花を育て、収穫した菜の花から菜種油を搾取。その油で調理して味わい、調理後の廃油を処理しクリーンな「バイオディーゼル燃料(BDF)」として自動車に利用することをモデルプランに活動している。
現在は、厚東・持世寺橋西側と「杉の湯」前に15アールの畑を保有。毎年、菜種約200キロ、約60リットルの菜種油を収穫しているという。同畑では二毛作も行っており、「厚東菜の花米」を作る。昨年の収穫量は、梅雨時期に降水量が多かったため、菜種約100キロ、菜種油は約20リットルほどだった。
プロジェクトリーダーの石井隆さんは「厚東は昔ながらの風景が残る場所。環境に優しい活動に加えて、里山の風景も残していきたい。エネルギーに対する慈しみの心も伝えられれば」と話す。「今年は初めて早咲きの菜の花の品種を植えた。生育状態も良いので、菜種300キロ、菜種油100リットルの収穫を目指したい」とも。
当日は、「厚東菜の花米」のおにぎり、収穫した菜種油を使って調理する野草の天ぷらなどを振る舞うほか、防府、下関などで菜の花を植える活動などに取り組む4団体による報告会、菜種油で走るトラクターの試走などを行う。そのほか、こぐま保育園の園児などによるコンサートや農産物を賞品で用意するビンゴ大会なども予定。場所は、持世寺橋西側(工事中の場合は持世寺会館)。
開催時間は10時~15時30分。