宇部産の食材でオリジナルみそを作る体験イベント「地産地消で手前みそ作り!」が11月20日、米工房JAジャスタス宇部(宇部市海南町2)で行われた。
現在開催中の観光型体験イベント・うべ探検博覧会(うべ探)のプログラムの一つとして開催した同イベント。JA山口宇部の宇部支店女性部ふれあい朝市が主催した。
参加した男女15人は会長の飯田孝子さんを講師に、同会が1994年から毎年秋に手作りし、市内学校給食でも使われているという地消地産のオリジナルブランドみそ「うべ小町味噌」作りを楽しんだ。
宇部産の米と麦・大豆を使った同みそ。当日は、麦と米で3日間かけて事前に仕込まれた15キロの麹に、大豆7キロと塩約10キロを入れてみそを完成させた。作ったみそは来春まで熟成させた後、食べることができる。
市内から参加した40代男性は「宇部にオリジナルのみそがあるとは知らなかった。手作りにはまっているので、自宅でもう一度麹から作ってみたい」と笑顔を見せる。70代の女性は「大豆を砕く作業が意外と大変だったが、麹と大豆などを混ぜるにもテクニックが必要だと感じた。作ったものを食べるのも、とても楽しみ」と話す。
飯田さんは「うべ探のプログラムとしては昨年から初めて3度目。食生活が変わっていく中で、昔からある食文化は継承していかなければならないと感じている。手前みそだが味の評判も良く、興味がある人も多いようなので今後も続けていきたい」と話す。
参加者らは調理後、昨年の秋に作られた一年物のみそで作られたみそ汁やみそ田楽を試食し、地元の味を楽しんだ。