
宇部・東新川の「菊川画廊」(宇部市東新川町4、TEL 0836-31-9822)で現在、絵画評論家の故・州之内徹(すのうちとおる)の生誕100周年を記念した企画展が行われている。
同展は、同画廊と姉妹画廊の関係にあった東京・銀座の「現代画廊」(現在は廃業)のオーナーで、同画廊の菊川俊雄さんが師と仰ぐ愛媛県松山市出身・州之内徹に関連する企画展。
小説家やエッセイスト、画廊主などの側面を持つ州之内は、自身の感性で無名画家などに作品発表の場を与え、新潮社の日本芸術大賞の審査員としても活動。1987(昭和62)年に亡くなるまで芸術誌「芸術新潮」にエッセー「気まぐれ美術館」を14年間連載し続け、集めた作品は現在「州之内コレクション」として宮城県立美術館に所蔵されているという。
今回展示するのは州之内が選んだコレクション作家のうち、菊川さんがこれまで展覧会などを通して縁のある15人の作家の油絵やガラス絵、水彩画などの作品約40点。田島隆夫や田上允克、喜多村知のほか、現在、山口県立美術館(山口市)で企画展が行われている宇部出身の作家・松田正平の作品も展示する。
「州之内さんの小説を読んで憧れ、35年前に偶然紹介されてから互いの画廊を巡回する展覧会などを度々行ってきた。作品の見方や感じ方などを伝授いただき、今の画廊運営に大きな影響を受けた」と振り返る菊川さん。
「1カ月ほど前に降って湧いたように企画した。生誕100周年という節目に、私のこれまでとこれからを考える思い入れの強い展覧会。絵画は人を幸福で心豊かにしてくれるもの。絵の前でそれぞれに感じてもらえたら」とも。
営業時間は10時~18時。無料。5月15日まで。