宇部の理髪店「barber wakazo(わかぞう)」(宇部市北琴芝2、TEL 0836-21-1862)で6月8日・9日の2日間、消防士を辞めて世界一周の旅に出た男性の「世界一周写真展」が開かれる。
写真展を開くのは、宇部出身の元消防士・岡野大輔さん(29歳)。2011年5月から今年3月までの1年10カ月間、62カ国を旅して撮りためた約10万枚の写真の中から、「人」をテーマに選んだ300枚を展示する。
「世界中の風景や人、景色や宗教などを自分の目でとにかく見てみたい」との一心で6年間務めた消防署を退職し、貯金を旅の資金にして出国した岡野さん。日本から陸続きで西に進むルートで、中国や東南アジア、オーストラリア、チェコ、フィンランドやヨーロッパ、アフリカ、南米と巡った。
「最も印象的だった風景はボリビアの塩湖。空が湖に反射し、まるで宇宙にでもいるような感覚になった。日本では危険だといわれている国も、実際に行くと道を歩けば笑顔で話し掛けられ、イメージと180度違うと感じた」と旅を振り返る岡野さん。
「旅を終え、自分の肌で直接感じることがすごく大事だと分かった。特に、貧しい国への支援の在り方やあらゆる豊かさについて考え方が変わった。写真を見て少しでも現地の空気を感じてもらえれば」とも。
開催時間は、8日=19時~22時、9日=10時~17時。