山口・米屋町の店舗内装やリフォームを手がける「かしわ製作所」(山口市米屋町、TEL 083-932-2633)のショールームで9月1日から、「うえのけいこ作品展」が始まった。
同展では、半磁器プレートや器、猫のオブジェ、タイル、ワイヤーワークなど、陶を中心とした作品約70点を展示販売している。展示の中心となる半磁器プレートは、白いプレートに青い線で絵が描かれたさわやかな作品。彫って線で絵を描き、削った部分に青い色を入れているという。同様の手法で作られた1センチ角のタイルもあり、1個100円で販売も行う。
会場となる「かしわ製作所」は、店舗内装やリフォームをはじめ、展示プロデュースも行う。今年7月に開催された「鷺ノ舞-trad touch-」の企画ディレクションも手がけた。同社がショールームとして使用していた空間をクリエーターの作品展示の場として使用するのは今回が初めて。
うえのさんは大阪在住。山口市には18年前から13年間住んでおり、市内に家もあることから、現在は年4~5回程度山口を訪れて長期滞在している。13年前に陶芸の教室に通ったことがきっかけで作品づくりを始め、1999年に2人展、2003年に4人展と、グループ展を中心に作品展をしてきたが、単独で開催するのは今回初めてだという。今年8月に発表があった山口県美術展覧会では、2点の作品が佳作と入選を果たした。うえのさんは、昨年も佳作、2004年には優秀賞を受賞しており、これまでに出品した全3回ともすべて入賞している。
うえのさんは「自分の作品を何気なく家に置いてもらって、ふと見たときにうれしくなるような、そんなふうに暮らしに生きれば最高だと思う。おもしろがって買ってくれる人に出会ってほしい」と話している。会場について「かしわ製作所は山口のクリエーターに信頼されていることから、ここで作品展をやるということで見に来る人もいた」とも。
営業時間は12時~18時。9月5日定休。同10日まで。
(©マルニ)