山口・大内御堀の住宅街に11月1日、コーヒー豆専門店・ギャラリー「CAPIME　coffee（カピンコーヒー）“龜”（かめ）」（山口市大内御堀、TEL 083-929-3342）がオープンした。

糸状に湯が出るドリッパーなどオリジナル器具も

　同店を運営する「カピン珈琲」は、2008年に亀谷靖之さんが立ち上げたコーヒーブランド。「一杯の珈琲には生活を豊かにする力がある」をコンセプトに、これまで山口県内や広島・福岡などで開催されるイベントへの出張喫茶出店やコーヒー教室などを中心に営業してきた。

　初の実店舗として開いた同店は、自宅を改装したテークアウト専用の「珈琲豆御渡所」。店内では「カピン・ブレンド」（100グラム525円）、「オト ト　カタチ　ブレンド」（100グラム630円）、オープンに合わせて販売を始めた「ムニール・モカ」（100グラム840円）など5種類の深煎（い）りコーヒー豆を提供する。

　そのほか、作家と研究を重ね1アイテムに約2年の期間をかけて完成させたというドリッパー（1万290円）やコーヒーサーバー（6,510円）、ボウル（6,090円）などのオリジナルコーヒー器具8種も販売する。

　併設したギャラリーは、亀谷さんと妻・千晴さんの「好きな人や物」の展覧会を行うときのみオープンする。

　「こだわりは新鮮なコーヒー豆をクリーンな熱源で焙煎し量産しないこと」と千晴さん。「主人はもともとコーヒー好きで、コーヒーを生活に必要なツールだと感じていたようだ。仕事の合間に飲む一杯やホッと一息つくときのコーヒーに幸せを感じることができることを伝えたい」とも。

　「私たちが作った器具などがアンティークになるのが夢。茶道でお茶と向き合うときのように、コーヒーと向き合うことやおもてなしを大切にしていきたい」と笑顔を見せる。

　営業時間は13時～18時。営業日は同店ホームページで確認できる。