宇部・中央に、すし店「親醐(しんご)」(宇部市中央町3、TEL 0836-35-2144)がオープンした。
2008年から昨年6月までの5年間、創作和食店「Japanese Restrante SHINGO」を営んでいた店主の河村親醐さんが場所を変えて9月下旬ごろから営業を始めた同店。「これまでは広いジャンルの中で提供してきたが、より特化したものを提供するために業態を変更した」という。約12坪の店内に、カウンター6席、2人用の個室を2部屋設ける。
提供するすし(時価)は、今季はノドグロやサワラ、カツオや赤ウニなど山口県産の旬の魚をネタに、常時約12種類以上をそろえる。そのほか、「刺身盛り合わせ」(1,500円~)や「蒸しアワビ天ぷら」(1,800円)、「カキのオイル漬け」(850円)や「薩摩牛のわら焼き」(2,500円~)など、季節の食材を使った一品料理も用意する。客単価は1万円前後。
魚はその日の気温などによって湿度や温度を変えながら管理し、同店専用の水田で収穫した美東産の米は、湿度によって水の分量をわずかに変えながら炊き上げる。オープンに向けた準備期間では1年間かけて海に出て、場所によって季節ごとに違う魚の味を勉強したという。
現在33歳の河村さんは、15歳で大阪のすし店に修行に行き、京都の料亭などで7年間修行を積みUターン。その後店を構え、県内ローカルのテレビ情報番組で自身の料理コーナーも持つ。オープンからこれまでについて、「以前からのお客さまを中心に、口コミでお越しいただいている。偶然前の店から近い場所になったが、これまで以上にこだわりを持っていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は17時30分~。ランチタイムはコースメニューに限定して予約営業。水曜定休。