宇部「ときわ公園」(宇部市則貞3)内の体験学習館「モンスタ」で展示中のアトラクション「どうぶつとダッシュ!」が人気を集めている。
プロジェクターで映し出した等身大の動物のシルエットと徒競走をし、動物の走る速さを体感できる同アトラクション。約50坪の同館で現在展開中の、動物と人間の身体能力を比べることをテーマにした「モンキースタジアム」の一環として展示する。
タッチパネルで競争する動物を選択し、自動で流れるカウントダウンの合図に合わせて10メートルを競走。ゴールに設けたセンサーで人の動きを感知し、動物との勝敗を決める。競走できる動物はチーターやダチョウ、ゾウなど6種類。同動物園がオープンした3月21日から稼働を開始し、2週間ほどで稼働回数が1万回を突破するほどの人気ぶりを見せている。
同アトラクションは、2013年に山口情報芸術センター(YCAM、山口市中園町7)の10周年企画で制作された作品「スポーツタイムマシン」をベースにしたもの。「スポーツタイムマシン」は、過去に走った人や動物のランニングデータと競争できるもので、「文化庁メディア芸術祭」やオーストリアのメディアアート展「アルス・エレクトロニカ」などで評価され、東京や北海道などで巡回展示されている。
「当館は体験して学ぶことがテーマ。直感で『動物ってすごい』と子どもたちに思ってもらえるアトラクションを作りたいと思っていた」と館長の増田直久さん。「子どもたちを中心に3世代で楽しんでいただいている。1回に数人の子どもが一緒に走ったり、走らずとも歩いて楽しむ年配の方もいたりと、大変好評」と笑顔を見せる。
「スポーツタイムマシン」のコーディネーターで、同アトラクションの制作を手掛けたアワセルブス(宇部市松島町)の河口隆社長は、「スポーツタイムマシンをシンプルにして展示ができればと考えていたところに話が舞い込み、動物と走ることに焦点を絞って昨秋から準備を進めてきた。宇部発のオリジナルのアトラクションを楽しんでもらえたら」と呼び掛ける。
営業時間は9時30分~17時(ゴールデンウイーク期間中の土曜・日曜は9時~)。火曜定休。入館料は100円。展示は5月18日まで。