宇部の食堂「いっぺい堂」(宇部市居能町2)の超大盛りメニューを初めて完食した大学院生・小路将希さん(23)が、達成後も元の体形に戻っていないことが分かった。
小路さんが今年6月に完食したチャレンジメニューは、空揚げ58個とご飯5杯、みそ汁3杯を12分で完食すれば無料になるという「空揚げ定食チョモランマ」(2,300円)。
昨年12月の初挑戦と今年3月の再戦で完食できず、同メニューの完食を目指して毎日ご飯3合以上食べるなどの「自主トレ」を積んだところ、体重が3カ月で20キロも増加。「この挑戦にピリオドを打って元の体形に戻りたい」と今年6月に最後の挑戦に挑み、見事に完食を果たした。
その模様は、テレビ朝日系「探偵!ナイトスクープ」で7月に放送され、大きな話題を呼んだ。
最後の挑戦から約4カ月が経過した10月13日。果たして元の体形に戻ることはできたのかどうかという取材に応じてくれた小路さん。真っ先に体重を聞いたところ、「それがですね…、変わっていません。いったん10キロ近くやせたんですが…」と苦笑い。
「自主トレ」で胃が大きくなって食べ癖が付いてしまい、今でも1食にご飯2合を平らげるという。現在の体重は108キロ。「いよいよダイエットをしないとまずいと思っていたところに今回の取材でした。もう運動を始めます」と力強く宣言した。
店主のいっぺいちゃんは「小路くんはペース配分が完ぺきで、異次元の世界の食べっぷりだった」と振り返る。「テレビで全国放送されたので反響も大きかった」とも。
10月25日に2周年を迎える同店。「一心不乱の2年間だった。テレビや雑誌などの取材も多く、本当にありがたい。最近は満席の日も多く、地元を中心に県内各地から来店されている。『まだまだこれから』という気持ちで、小さな名店を目指して頑張りたい」と意気込む。