山口県が公式ホームページで発表している観光特集ページ「妄想オーストラリアの旅」が現在、ネット上で話題を呼んでいる。
同ページは、3年前の2012年に県公報広聴課が山口県の観光PRの一環として掲載したもの。「山口県の形がオーストラリアの形に似ている」として「オーストラリアに行けない人は山口県でオーストラリア気分を楽しみましょう!」と豪州との類似点を紹介している。
ページ内では、「ハーバーブリッジと錦帯橋(岩国市)の場所が似ている」や「エアーズロックも秋吉台(美祢市)も中心にあることが同じ」、「オーストラリアの国鳥のエミューが蓋井島(下関市)にいる」など、思わず突っ込みたくなる内容で3ページにわたり、県内全域の観光スポットを掲載している。
今月中旬ころ、ツイッターでの拡散をきっかけに、ネットで「ちょっw山口県www何やってんのww」「代わりに山口県に行けばいいと思うよwwww」「壊れかけてる」「言いたいことはわかるww」(原文ママ)などと話題になり、今月16日には情報サイト「Pouch(ポーチ)」に取り上げられた。さらに、FM山口のパーソナリティー・新井道子さんがフェイスブック上でシェア。地元民にも広がりを見せている。
閲覧した感想について、新井さんは「山口県とオーストラリアの類似は無理があるっちゃ無理がある(笑)。形は確かにそうだなと思うが、共通点を頑張って探しているような無理やり感がとても面白い」と話す。
当時の企画意図について、県公報広聴課に問い合わせたところ「掲載当時の2012年6月は、サッカーW杯の最終予選でオーストラリア戦が行われて盛り上がりを見せていた。当時の担当者が山口県と形が似ていることに気づき、話題性として観光と結び付けて組まれた特集だった」と担当者。
「ここ数日、東京のテレビ局や新聞社からの問い合わせが相次いでいたところ。なぜ今になって話題になるのか驚いているが、山口県に関心を持ってもらえることは喜ばしいこと。本県の観光の切り口の一つとして広く知ってもらえたら」とも。