山陽小野田・郡の神社「吉部田(きべた)八幡宮」(山陽小野田市郡、TEL 0836-74-8990)が12月20日、巨大な「破魔矢(はまや)」を設置した。
宇部~下関間を結ぶ国道190号線沿いに位置する同神社では、2010年から毎年巨大な「破魔矢」を立てている。2012年には巨大縁起物シリーズ第2弾として高さ約5メートルの「熊手(くまで)」が登場。毎年、地元の人やドライバーを楽しませている。
同破魔矢は同神社の白石高司宮司と息子で権祢宜(ごんねぎ)の治宣さん、助手の伸広さんで3日かけて製作した。全長は「破魔矢の語呂合わせ」から8.08メートルにした。同神社内の「鎮守の杜(もり)」から切り出した竹を使う。羽はプラスチックで、今年は「幸せを呼ぶ黄色」を選んだ。発砲スチロールでできた絵馬には「左三つ巴」の神紋と共に「開運」「招福」「吉祥」「福寿」と書く。
同日は気持ちよく新年を迎えるため、各自治体の総代ら20人が集まってすす払いを行い、参道入り口の鳥居の横に巨大破魔矢を設置した。白石さんは「氏子さんがよくお参りしてくれる。この巨大縁起物も毎年楽しみにしてもらっている様子。巨大熊手も体力が充実している年にはまた作りたい」と話す。
本殿横・テント内にはコンパネ3枚を使った「特大絵馬」を置く。同絵馬には来場者が願い事やイラストを自由に書くことができる。「約10年前から年末年始に設置している恒例のもので、毎年絵馬が真っ黒になるほど、祈願が書き込まれる」(白石さん)。
「国道を通っていく人も見える場所に立てているので、皆さんに楽しんでもらえれば」とほほ笑む白石さん。「2016年が少しでも良い年になり、氏子さんがますます幸せになりますように。日本全体が上向きになることを願う」と期待を込める。
巨大破魔矢は来年2月3日まで設置する予定。元旦0時~1時と、夜が明けてから正午までぜんざいの無料接待を行う。