宇部のコミュニティーFM「エフエムきらら」(宇部市新天町1、TEL 0836-35-1231)の人気パーソナリティー・永谷青空さんが3月31日、同局を「卒業」した。
永谷さんは2004年4月に同局のパーソナリティーとしてデビュー。イベント司会者・シンガーソングライターとしても活動しながら、これまでの12年間、柔らかい話し方とリスナーに寄り添ったトークを持ち味に、同局の人気パーソナリティーとして独自目線で地域情報を届けてきた。
毎日5時間~7時間もの生放送を続けてきた永谷さん。これまでを振り返り、「地域のたくさんの方にご縁をいただき、勉強させていただいた。リスナーの皆さんが親でありお客さまであり、感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔を見せる。
「卒業」を決めた理由については、「長年にわたって経験を積む中で『全うできた』という思いが強く、昨夏に意思を固めた。最後の日の最後の番組まで発表を控えたことが心苦しくもあるが、今はまだ『きらら』を離れる実感が湧いてこない」とそっと語る。
長年パーソナリティーを務める中で、「自分が投げ掛けたことに、リスナーの方がメッセージやアクションをしてくださった瞬間は、キャッチボールができているようでうれしかった」と青空さん。「風邪をひいて声がガラガラのまま出演する放送事故(笑)もあったが、身近な宇部の『すごい』を伝えることを意識してきた。地域のことには僕が一番詳しくなったはず」とも。
「いつもそばにはリスナーの方がいてくださるということが、僕の支えだった」と目を潤ませながらも、今後について「しゃべる仕事は続けていくので、またどこかでお耳にかかれたら」とほほ笑む。