美祢社会復帰促進センター（美祢市豊田前町麻生下、TEL 0837-57-5131）で5月22日、「豊田前　愛のまごころ矯正展」が開かれる。

　同センターでの矯正の取り組みの周知と、受刑者の社会復帰への理解を深めることを目的に、毎年5月下旬に開催する同イベント。地元で恒例のイベントとなっており、例年1000人以上が来場する。

　イベントは9時のテープカットを皮切りにスタート。会場では、山口刑務所（山口市松美町3）・岩国刑務所（岩国市錦見6）・広島刑務所（広島市中区吉島町）・尾道刑務支所（尾道市防地町）の作業製品の展示即売、地元の企業や店舗など16店のブース出店がある。

　駐車場の一部も会場として開放し、秋吉台サファリランドの触れ合い動物園、アトラクションコーナー、警察車両や護送車の展示、ふわふわトランポリンなど、子どもが楽しめるコーナーに力を入れ、会場を回るスタンプラリーも行う。

　同センターの食堂では、受刑者も食べているという網走監獄和牛ビビンバ風「美祢定食」（400円）を200食提供。ステージイベントでは、太鼓チームやジャズバンド、同センターの女性刑務官が結成したダンスユニット「M-Girls」、広島県出身のシンガーソングライター・佐々木リョウさんらが盛り上げる。

　施設見学の受け付けは本部で行い、9時20分から約30分置きで出発。同センターの刑務官が案内役を務め、受刑者が作業を行う「訓練室」や「面会室」などを見学する。先着順で、定員は各40人。全8回。

　同イベント担当の阿部光成さんは「今回は会場を前回の約2倍に広げ、内容も大幅に拡充した。美祢駅からシャトルバスが出ているので、多くの人にご来場いただき、どんな施設なのか体感してほしい」と呼び掛ける。

　開催時間は9時～15時。