山口市中心商店街の創業支援スペース「mirai365」(山口市米屋町、TEL 083-902-1365)で1月17日、ICT人材の育成をコンセプトにしたセミナーが開かれる。
山口市が進める「ICT人材育成事業」の一環。ICT(情報通信技術)人材の育成や時間や場所の制約を受けない労働形態・テレワークに着目し、多様な働き方を推進することで「若者や女性の活躍の場を創出する」ことが狙い。
セミナー講師には、福岡・北九州でICTを活用したサービスの創出による地域課題の解決を進めるプロジェクト「北九州e-PORT2.0」を運営する、九州ヒューマンメディア創造センターの糸川郁己さんを招き、ICTを活用した他県での事例を紹介する。
テーマは、「地域資産を活用し、地域課題をビジネス創出で解決する北九州e-PORT2.0とコミュニティ連携について」。「北九州e-PORT2.0」が生まれた経緯や取り組みのほか、地域課題の見つけ方や事例の発表、コミュニティーの創造方法などの話を展開するほか、山口のICT産業と「北九州e-PORT2.0」の連携の可能性も探る予定。対象は、地元事業者や地域課題を抱える人、創業予定者など。
山口市ふるさと創生部創生推進課の後藤さんは「ICT人材は全国的に不足傾向にある中で、地元でICTの技術を持つ人が増えると、県外に移住しなくても場所にとらわれない働き方が実現する。ひいては人口流出にも歯止めがかかることが期待できる」と話す。
「知的労働なので、子育て世代の女性や定年後の再チャレンジにも有効。裾野を広げ、今後3年間の計画で進めていく」と期待を込める。同事業では、今後も継続してセミナーなどを開く予定という。
開催時間は13時30分~16時30分。定員20人。参加無料。