山口の大殿大路で現在、ひな人形を鑑賞するイベント「大殿ひなさんぽ」が行われている。主催は、観光案内所兼アンテナショップ「大路ロビー」を運営するNPO法人「大路小路まちひとづくりネットワーク」。
今年で6回目の同イベント。大内文化や明治維新の町並みが残る地域の魅力発信や、日本の伝統文化の継承を目的に実施する。
発端は、2007年ごろから地域住民が自宅や市指定文化財の「十朋亭(じっぽうてい)」にひな人形を飾っていたこと。2012年から「大殿ひなさんぽ」と銘打ってイベント化した。
今年は15カ所の店舗や民家が参加し、1928(昭和3)年から現代までに作られたたひな人形を約20組展示。来場者は、華やかな人形の異なる表情を見比べたり、写真に収めたりと、古い町並みを散策しながら思い思いに楽しんでいる。
大殿ロビーの栗林文子さんは「おひなさま巡りのイベントとして定着してきたようで、市外からの来場者も増えてきた。古くからある町並みだが、店舗を営む若い世代が入って新たな魅力が育まれている場所。ゆっくりと歩いていろいろな発見を楽しんでほしい」とほほ笑む。
3月5日にはメインイベント「ひなさんぽDAY」が開かれ、大内氏館跡の「池泉庭園」や「龍福寺」で地域住民が参加するファッションショーやコンサートなどを実施。スタンプラリーも行い、台紙を手に町歩きを楽しむ子どもたちの姿も見受けられた。
今月18日まで。問い合わせは大殿ロビー(TEL 083-920-9220、火曜定休)まで。