宇部近郊で採れるタケノコを使った料理が食べられる「うっぽく・うべ食フェスタ」が3月1日、始まった。
主催は、竹林の有効活用に取り組み、宇部近郊産のタケノコを「うっぽくたけのこ」と名付けて地域ブランド化を進める「山口うべ竹エコシステム協議会」と宇部の飲食店が参加する実行委員会。
2回目の開催となる今回の参加店は、ANAクラウンプラザホテル宇部内の「サルビア」(相生町)、「一代目豊」(中央町1)、「燻製工房 燻し屋」(西本町1)、「小川蜜カス本舗」(昭和町1)、「地産馳走 飛寅」(山陽小野田市日の出3)など、初参加14店を含む23店。
うっぽくたけのこを使ったグラタンやハンバーグ、パスタ、佃煮、スイーツなど店ごとに独自のメニューを提供する。
JA吉部加工所が昨年集荷したタケノコの量は、2012年以前と比べて約2万キロ増加。出荷する生産者も25戸増えたが、「地元産のタケノコが流通していることを知らない人が多く、その魅力の周知も足りていない」と藤田淑子実行委員長。
同イベントでは、生産者と加工者、参加店が連携し、食文化や地域産品の育成、6次産業の促進を目指す。
3月31日までの期間中、スタンプラリーも実施。2店でタケノコ料理を食べてスタンプを集めると「参加店の利用券」が当たる抽選に応募できる。用紙には「応援メッセ―ジ」を記入する欄を大きく設け、参加店や加工者、生産者の意欲向上につなげる。
藤田実行委員長は「タケノコの生産者・加工者と、消費者の関わりが希薄。自分の下に料理が運ばれるまでに携わった人々の存在を感じてもらいたい。プロの料理人が作る先進的なタケノコ料理を味わい、料理によって変化するタケノコの魅力を楽しんでほしい」と呼び掛ける。