山口・阿知須の「いぐらの館」(山口市阿知須、TEL 0836-65-2403)で現在、作品展「てご屋のてしごと展」が開かれている。
主催は宇部で障がい者の就労継続B型事業などを展開する「てご屋」(宇部市開6)。「工芸班」として活動する15人の障がい者が制作した作品を展示する。
作品は、割いた着物を使って織った「裂き織り」のほか、フェルト、草木染で作ったタペストリーやストール、かばんなど約200点。世界で活動する裂き織り作家の公文知洋子さんから制作技術のレクチャーを受け、一人一人の個性を引き出した細やかな「てしごと」を紹介する。
てご屋の支援員・岡崎成美さんは「それぞれが自由な発想で制作できるようにテーマは『宇宙』にした。それぞれが、染める・織る・割くなどの得意な分野を担当し、数人で仕上げた作品もある」と話す。
「これまで県内外のギャラリーや芸術祭にも出展し、作品を広く知ってもらうことにも取り組んできた。障がいを持つ人が、一人のアーティストとしてこのようなこともできるということを知ってもらいたい」と笑顔を見せる。
開催時間は10時~16時。入場無料。今月25日まで。