山口市中心商店街の創業支援スペース「mirai365」(山口市米屋町、TEL 083-902-1365)で8月27日、若手創業者によるセミナー「私が創業を決断した理由」が始まった。
県内で創業し「成功している創業者」を講師に招く同セミナー。「創業を身近に感じてもらいたい」(同施設の杉山敏美社長)と、来年1月まで月に1回開催する。
初回は、2013年に創業し萩市でゲストハウス「ruco(ルコ)」を経営する塩満直弘さんが登壇。杉山社長とのトークセッションで、創業を決断するまでの経緯や思い、創業後から現在までの様子などを講演。約25人が聴講した。
塩満さんは、カナダとアメリカで2年間過ごした経験から「もっと自由に人と交流が持てる場を」とカフェを備えたゲストハウスをオープン。「起業前に『やりたいことをやりたい衝動』に駆られた」と振り返り、開業までに行ったことや開業資金・経営計画まで赤裸々に語った。
「創業するなんて思ってもみなかった(笑)」と笑顔を見せた塩満さん。「見たい景色を追い続けることがモチベーション。今後は山口市内にも展開したい」と抱負を話した。
杉山社長は「これまでで初めての切り口のセミナー。特に、店舗を構えて事業を展開する創業者に着目して声を掛けた。シリーズを通して、それぞれの生きざまから失敗談まで、リアルな声を聞いてもらえたら」と話す。
同セミナーでは今後、9月9日に萩産の野菜を使ったピクルス・萩野菜ピクルスを製造販売する「JINRI(ジンリ)」(山口市)の椋木章雄さん、10月7日には塩の製造販売を手掛ける「百姓庵(あん)」(長門市)の井上かみさんが講演する。詳しいスケジュールは同施設ホームページで確認できる。