山口宇部空港(宇部市沖宇部)で8月25日、日本航空(JAL)による「夜の航空教室」が行われた。
子どもたちに夏休みの思い出づくりをしてもらおうと、JALが地域貢献活動の一環で毎年実施する同イベント。搭乗手続きや手荷物検査の体験のほか、普段は入れない駐機場で航空機を間近に見たり、機内でコックピットを見学したりする。
6回目となる今回は親子16組34人が参加。同空港に20時に集合した参加者は、模擬チケットを受け取ってチェックインした後、駐機場に降りてJALの最終便が着陸してから定位置に駐機するまでの一部始終を誘導員の後ろから見学した。
その後、到着したボーイング737-800機のそばまで行き、航空機の仕組みを整備士から学んだほか、機長やCAに直接質問して空の仕事についての理解を深めた。最後は機内に入ってコックピットを見学したり、機内アナウンスを体験したりして、約2時間の特別体験を終えた。
千葉県松戸市から帰省中で叔父と参加した小学1年の澤田侑駿くんは「飛行機が近づいて来るときにすごい音がした。近くで見られて楽しかった」と笑顔を見せた。山陽小野田市の高千帆小3年の田辺遼太朗くんは「コックピットにボタンやスイッチがたくさんあって、それをたった2人で操作していると聞いてすごいと思った」と興奮気味に話した。
JAL山口支店の武知眞一支店長は「空港関係者の協力もあり、6年目を迎えた人気企画。普段は見られない場所を開示し、整備士たちは参加者を楽しませるために手製のテキストまで用意している。子どもたちの夏の思い出となり、現場の様子を身近に感じた経験がエアラインの道へ進むきっかけにもなれば」と話す。