
恩田運動公園(宇部市恩田4)のプール前広場で11月26日、スケートボード教室「第14回 わいスケ」が開催される。
主催するのは、山陽小野田市在住で会社員の山縣賢樹さん(35)を中心にした地元スケーター有志から成る「LHFスケートボードスクール」。同団体は「スケートボードの普及と子どもが安全にスケーティングを楽しめる環境づくり」を目的に2015年から活動している。
「スケートボードに興味のある人が、実際にスケートボードを始める第一歩の手伝いをする」ことをテーマに、スケートボード初心者に乗り方や基礎的なトリックを教える同教室には親子連れでの参加が多く、今年4月の開催時は約50人の参加者のうち34人の子どもがスケーティングを楽しんだ。
基本的に月1回のペースで開いている同教室は、同団体メンバーや仲間のスケートボード愛好家らがボランティアでスタッフを務め、参加無料で教室を開いている。会場には手作りの障害物や傾斜などの構造物を設置し、ボードやプロテクターを持っていない参加者にはスタッフの私物を貸し出す。
今回の教室の会場である同プール前広場での開催は、10月9日に行われた「宇部スポーツコミッションフェスタ」の一環として行われたものに続き2回目。普段は「ひのもと工業所」(山陽小野田市西高泊)の協力を得て同敷地内に作った木製のスケートパークで教室を開いている。
スケートボードは東京五輪に競技種目として登録されたが、宇部・山陽小野田エリアには公共のスケートパークが無い。山縣さんは「子どもたちが安全に遊ぶことのできる公園では、どこに行ってもスケートボードの使用が禁止されており、スケートボードをしたいと思っても、できる場所がない」ことから、同教室と並行して公共のスケートパーク設営を目指した署名活動なども行っている。
山縣さんは「スケーターに不良というイメージがあるかもしれないが、スタッフは仕事の合間を縫って駆け付けて、教室後には自ら清掃活動を行うような気が良くて優しい人ばかりなので、気兼ねせず教室に参加してほしい。仲良くワイワイ楽しみましょう」と呼び掛ける。
教室は13時~15時。申し込みは同スクールのフェイスブックページで受け付ける。