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宇部に古民家カフェ「かまたの恵」 空き家活用、地域住民らが運営

のどかな鎌田地区にオープン

のどかな鎌田地区にオープン

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 宇部市中村の鎌田橋近くに5月11日、古民家カフェ「かまたの恵」(中村1、TEL 0836-32-1824)がオープンした。

客間の建具など昭和の面影を残す店内

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 店主・藤井芳治さんの築60年の実家を改装し、カフェ・販売スペースを設けた同店。宇部市の「空き家であなたの夢実現プロジェクト助成金」を活用し、地域の交流拠点を目指して上宇部校区の有志らで運営する。

 藤井さんは「私が10歳の時に建った思い入れある家だが、ここ2年間は空き家状態だった。解体するにも費用がかかると悩んでいたところ、市のプロジェクトを知って上宇部校区の役員5人で発起した」と経緯を振り返る。

 カフェスペースは二間続きの客間に設け、テーブル席12席、座敷席4席を用意。藤井さんが生産する「もち玄米」を使うおはぎ(130円)が看板メニューで、現在はもち玄米100パーセントの「豊穣」、きなこを塗す「金風(きんぷう)」、宇部産ほうじ茶を使う「焙香(ばいか)」、夏みかんピール入りの「夏柑」など7種類を提供。一部のメニューは季節に合わせて変える。

 提供するドリンクは、宇部のカフェ「126」(中央町1)のコーヒーや、小野産の茶葉を使う「夏みかん紅茶」、抹茶(以上300円)、オレンジジュース(250円)などで、テークアウトにも対応。販売スペースには、若手農家グループ「toppin(トッピン)」の野菜などを並べる。

 藤井さんは「さまざまな人が訪れてくつろいでいく様子に感動している。新しい形で家を残すことができて本当によかった」と喜び、「築100年まで続けることが目標。空き家活用の見本になれるよう、地域のみんなで盛り上げていきたい」と意気込む。

 営業日は、木曜~日曜(6月以降は木~土曜、第1・3日曜)。営業時間は11時~17時。定休日(月曜~水曜)はスペースを貸し出し、ワークショップやセミナーなどの利用を受け付ける。

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