水産練製品の製造・卸販売を行う宇部蒲鉾(宇部市川上、TEL 0836-33-5151)は3月1日より、若年層向けの新商品として季節限定で風味が変わる「蒲さし 旬の香り」を発売した。
同商品は、春(3月~5月)は梅風味、夏(6月~8月)はシソ風味、秋(9月~11月)はマツタケ風味、冬(12月~2月)はユズ風味というように、季節ごとに風味の異なるかまぼこを販売するもの。価格は210円。現在は、山口県内全域のスーパーなどで梅風味を順次販売している。
同社主力商品である「蒲さし」は、板の下から焼く山口伝統の製法「やきぬき」で仕上げた生食専用のかまぼこで、中心部は柔らかく、外側は歯ごたえがあるのが特徴。今回の新商品は、20代~40代をターゲットに、従来の「蒲さし」よりもサイズを小さくし、贈答用ではなく自宅で食べるようにと食べ切りサイズにした。
同社営業本部広域ユニット長の藤本和史さんは「切ってそのまま食べてもいいし、茶碗蒸しや汁ものに入れても香りが沸き立つのでいいのでは。かまぼこでありながら、香りを楽しんでもらいたい」と話している。
同日、数種類のチェダーチーズをブレンドした角切りプロセスチーズを練り合わせた「おとなのちくわチーズ入」(210円)も販売開始。酒のつまみとして、全国のコンビニエンスストアや宇部市近郊のスーパーなどで販売している。
同社では新商品を年2回、ほぼ定期的に発表しているが、若年層をターゲットにした商品は今回が初めて。「今後は、若年層やチャイルド層を中心に展開していく予定」(同社)だという。
宇部蒲鉾(©マルニ)