山口県立きらら浜自然観察公園(山口市阿知須、TEL 0836-66-2030)に現在、白鳥が飛来しており、優雅な姿を見せている。
飛来したのは、主に北海道や北日本に渡ってくるオオハクチョウ。11月8日に1羽が園内「淡水池」で観察されると、翌日にもう1羽が飛来。県内にはハクチョウの越冬地はないために見られることは珍しく、同園に飛来したのは2008年以来10年ぶりになるという。
突然の出現から1週間がたった現在は、「この池にも慣れてきた様子」(同園スタッフの渡邉徹さん)で、2羽がそろって池の端で水草を食べている様子や水浴びをする姿などを見ることができる。
「11月7日に、市内秋穂の池で3羽のオオハクチョウの目撃情報があることから、そのうちの2羽が当園に来たと思われる。隣県では、島根・宍道湖が越冬地。途中で迷い込んだのかもしれない」と渡邉さん。
連日、話を聞き付けた地元民やアマチュアカメラマンなどが、美しい姿を一目見ようと来館し、1日あたりの来館者数は数倍になったという。
「毎日観察しているが、最初に見たときは、沸いたように現れてそれは驚いた」と渡邉さん。「池が見渡せる館内からもはっきりと観察できる。県内でもこのような条件で見られることはないと思う。既に当館のアイドル。1日でも長くいてくれることを願うばかり」とほほ笑む。
開館時間は9時~17時。月曜休館。