宇部・昭和町にペットショップ「AQUA KU-(アクアクー)」(宇部市昭和町4、TEL 0836-32-6338)がオープンして1カ月がたった。
ボウリング施設「パークレーン宇部」(昭和町4、TEL 0836-31-8311)の1階空きスペースに昨年12月25日、宇部市出身の前田悠介さん(24)が開いた。熱帯魚やメダカ、ペットショップでは珍しい海水魚まで観賞魚を幅広く取り扱うほか、カメレオンやヘビ、ハリネズミなどの小動物もそろえ、その数は100種類以上に及ぶ。周辺に同業店が少なく、特に海水魚を扱う店は珍しいため、オープンから1カ月で早くもマニアが多く訪れているという。
「子どものころから小動物が好きで、たくさんの種類を飼ってきた。好きが高じて出店に至った」と前田さん。出店前には市内のメダカ専門店で飼育や経営について学び、「近くにもっと店があれば」というファンの声を多く聞いたことが出店の大きなきっかけとなった。
取り扱う生物は、専門業者だけでなく、メダカなどを個人で育てている人から安く仕入れるほか、増えすぎるなどして飼育が難しくなった動物も引き取る。
「特にメダカは静かなブームで、さまざまな品種を掛け合わせて新品種を作出する人が多く、現在は800以上の種類がある。小さな瓶でも簡単に飼育でき、赤や青、紫など色もさまざまで熱帯魚のように鑑賞して楽しめる」と前田さん。同店でも8種類のメダカを扱う。
ヘビの中でもおとなしいといわれる「ボールパイソン」(8,500円~)や、飼育がしやすいとされる「エボシカメレオン」(8,000円~)、シマウマのような模様の観賞魚「ゼブラキャット」(2万3,800円~)などマニア人気の高いラインアップ。近年ペットとしてSNSでも人気のハリネズミも、多くの人が見に訪れるという。
知人に手伝ってもらいながら、マイペースに店づくりをしているという前田さん。「今後は、フクロウなど猛禽(もうきん)類も扱っていく予定。店の場所が分かりづらいので、周知にも力を入れたい」と話す。
「ボウリング施設内ということもあり、最近は家族連れが来店することも増えてきた。動物園のように、生き物を見るだけで楽しめる店にしていきたい。ちょっと立ち寄って見ていくだけでもいいので、さまざまな生き物がいることを知ってもらいたい」とも。
営業時間は10時~20時。水曜定休。