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宇部に薬膳カフェ「菜菜」 薬膳師が「体と向き合う時間」提案

自宅の納屋を店舗に改装した三戸さん

自宅の納屋を店舗に改装した三戸さん

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 薬膳カフェ「菜菜(さいさい)」(宇部市黒石北2、TEL 0836-44-2369)が2月2日、宇部・黒石の住宅地にオープンした。

1日20食限定の「選べる薬膳がゆセット」

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 宇部市出身で国際中医薬膳師・国際中医師の資格を持つ店主の三戸泰子さんが、自宅横の納屋を店舗に改装した同店。1階で薬膳カフェを週3日のペースで営業し、和室と洋室のある2階で薬膳や民間療法の教室などを開く。

 1階の店舗面積は20坪。オープンキッチンにカウンター席4席、テーブル席12席を設ける。提供する「選べる薬膳がゆセット」(1,300円、1日20食)は、体質に合わせて5種類の薬種(黒豆、ナツメ、ショウガ、ノリ、黒ゴマ)から選べる薬膳がゆ、週替わりのメイン料理、季節の小鉢などで、色合いや栄養バランスにも配慮する。

 三戸さんによると、50代~60代の女性客が多く来店しているという。店頭ではオーダーメードの滋養スープ、店内の「漢茶加工所」で調合する「体質別オリジナル漢茶」など、三戸さんが手掛ける商品も受注販売する。

 3月から本格稼働する予定という2階は、薬膳料理教室、専門知識を深く学ぶ「薬膳資格養成講座」、中国の民間療法「吸い玉」施術、刮莎(かっさ)の活用法を伝える教室などを随時行う。

 三戸さんは、夫が食道癌を発病したことをきっかけに、2010年に国際中医師薬膳師、2012年に国際中医師の資格を取得。薬膳師や中医師として幅広く活動し、「病気になった状態から治すのは大変。未病のうちに対策することが大切と痛感した」と振り返る。

 「薬膳料理は薬ではないが、こういった食事を食べることで、自分の体と向き合う時間を過ごしてほしい。カフェの店主と恋話を語らうように、かしこまらず未病の相談ができる存在になりたい」と笑顔を見せる。

 カフェの営業時間は木曜~土曜=11時~15時。

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