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美祢にゲストハウス「ひまわり」 「旅好き」店主が古民家の納屋を改装

「お客さんと地元民の集まる場にしたい」とほほ笑む店主の矢田部さん

「お客さんと地元民の集まる場にしたい」とほほ笑む店主の矢田部さん

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 美祢市大嶺町に4月15日、「古民家ゲストハウス ひまわり」(TEL 080-8235-2777)がオープンした。

「ゆんたく」ができるフリースペース

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 北九州市出身の矢田部沙季さん(30)が、父親の実家にある築60年の納屋を改装した同施設。ドミトリー(1人=3,000円)と1~2人用の個室(1人=4,000円、2人=7,600円)、共用トイレ、洗面所、シャワー室を備え、最大14人までの宿泊に対応する。

 エントランスには、食事や交流の場として活用できる共用スペースも設置。宿泊者には釜で炊くご飯とおかず1品の簡易的な食事を提供する。宿泊者が持ち寄る食べ物で自由に「飲み会」を開くこともできる。

 矢田部さんはオープン前に教員として萩市・見島の中学校に3年間務めた経歴を持つ。両親が福岡から美祢に移住したこともあり、山口県の中心部でアクセスしやすく、観光地や自然にも恵まれている同市での出店を決めた。

 「生粋の旅好き」という矢田部さんはこれまで、自転車での日本列島縦断や、バックパックを背負っての米国一人旅、地球1周の旅など国内外を巡ってきたという。「旅先でいろんな人と出会い、多くの人に支えてもらいながら、楽しい旅をすることができた。旅をしていくうちに、『旅人たちを応援したい』『人が集まる場所を作りたい』と強く思うようになった」と矢田部さん。

 「施設の周りの、のどかな風景がお気に入り。都会から来る方には『非日常』を味わってほしい。どうしても『通過県』になりがちな山口県だが、まだまだ知られていない魅力や隠れた名所がたくさんある。福岡育ちの『よそ者』だからこそ気づける地域の魅力を発信していきたい」と笑顔を見せる。

 「度々訪れるほど好きな沖縄に根付くコミュニケーション文化『ゆんたく』を推奨し、将来的にはカフェとしても営業したい」とも。「改修作業の手伝いなど、オープン前から地域住民が温かく応援してくださりとてもありがたい。オープン時にヒマワリの種を庭に植えたので、これからの景色も楽しみにしてほしい」と話す。

 「田舎に帰ってきたような、リラックスできる宿にしたい。『一期一会』を大切に、お客さんや地域の方が日常的に集まり、人の輪が広がる場にしたい」と意気込む。

 チェックイン=16時~22時。予約は電話とホームページで受け付ける。

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