鉄道好きカメラマンによる写真展「昭和56年 宇部 小野田線 ~旧型国電を偲(しの)ぶ~」が6月28日、宇部市の「菊川画廊」(東新川町4、TEL 0836-31-9822)で始まった。
山陽小野田市出身のカメラマン・吉本博史さんが1981(昭和56)年に小野田線と宇部線で撮影した鉄道写真を展示。当時、宇部工業高校2年生で写真部に所属する「カメラ小僧」で、鉄道ファンでもあった吉本さんが、通学時や休日にフィルムカメラで撮影した。
展示しているのは、通学途中にホームで撮影した車両の写真や、「全国から鉄道ファンが集まっていた」という「宇部電車区」(車両基地)の風景写真などのほか、記念切符などのコレクション。茶色いボディーの前面に黄色い帯が入った旧型車両など、映り込む風景や人々の様子からも昭和を感じることができる。
初となる写真展について吉本さんは「昨年末の大掃除でフィルムを見つけ、私の『原点』があるように感じた。写真の状態がよかったので多くの方に懐かしんでもらいたいと思ったことと、私の屋号にしている『office yoyo』が15周年を迎えたこともあって展示会を開くことにした」と話す。
吉本さんが撮影・制作した、本山支線を走っていた「クモハ42001」が引退するまでの映像と、ブルートレイン「あさかぜ」の記録動画も上映する。
吉本さんは「準備を進めながら思い出がよみがえってきた。鉄道ファンや元運転手、元駅員にも見に来てほしい。通勤や通学でクモハに乗っていた人とも当時を振り返って、昭和時代の思い出話ができれば」とほほ笑む。
開催時間は10時~18時。入場無料。今月30日まで。
同展は、第2弾をカフェ「HOT・POINT」(恩田町1)で7月3日~7日、第3弾を「コミュニティカフェwakayama」(山陽小野田市港町)で7月9日~13日に開催する。