パラスポーツを楽しむイベント「あすチャレ!運動会in宇部」が2月11日、俵田翁記念体育館(宇部市恩田町4)で開催される。主催は一般社団法人宇部市スポーツコミッション。
パラリンピックへの機運を高めると同時に、共生社会の実現に向けた取り組みとして開くイベント。行われる競技は、的となる白いボールに赤と青のボールを投げて競い合う「ボッチャ」、目隠しをして鈴入りボールを投げ合う「ゴールボール」、バスケットボール用車いすを使った「車いすリレー」の3種。
これまでも市内の小中学校で「ボッチャ体験教室」を行っていたが、もっと大規模な交流大会を開催したいとの考えから、日本財団パラリンピックサポートセンターのサポートを受けて大会が実現した。
当日は、バンクーバー2010冬季パラリンピックの銀メダリスト・上原大祐さんがゲストで登場し、ナビゲーターと共に大会を盛り上げる。第1部(9時30分~12時)と第2部(13時30分~16時)に計12チーム96人がエントリー済み。当日は無料で観戦できる。
参加チームの一つ「SON(スペシャルオリンピックス日本)山口」の選手たちは、「宇部ボッチャ教室」のメンバー。県内でボッチャの指導を行っている宇部市パラスポーツクラブ代表の大畑直美さんが講師を務め、小学生から親世代まで幅広い年齢の人たちが障がいの有無に関係なく練習に励んでいる。
メンバーの李家まりあさんは「教室には初回から参加している。ボッチャが楽しくて好きなので、今回の競技の中でも一番に頑張りたい」と意気込む。
大畑さんは「障がいのあるなしに関係なく一緒に楽しめる良い機会になっている。地域のみんなが参加してまたやりたいと思ってもらうことで、来年、再来年と継続して開催していきたい」と話す。
大会翌日の2月12日には、市内小中学校、院内学級で上原さんを講師に迎え、講演会とボッチャ体験会を行う。東岐波小学校=9時15分~11時5分、山口大学医学部付属病院院内学級=11時45分~12時45分、神原中学校=13時45分~15時20分。
問い合わせは宇部市スポーツコミッション(TEL 0836-39-7653)まで。