山口宇部空港で7月22日、東亜大学(下関市一の宮学園町)の学生が企画・商品化したネイルシールの配布が行われた。
同大学のトータルビューティー学科2年生と平松隆円准教授が主体となり、山口県の地域活性化と魅力の発信を目的に企画。日本航空(JAL)のキャビンアテンダントらの意見も参考にして制作した。
ネイルシールは、「初夏の山口」をテーマに県花でもある「夏みかん」をデザインしたもので、老若男女問わず使いやすく、アレルギー反応も出にくいという理由からリキッドタイプではなくネイルシールとして作成した。
企画に携わった秋山高志朗さんは「新型コロナ感染防止のためリモートでの話し合いで企画を進めたが、直接会えない分コミュニケーションが取りづらく大変だった。デザインについては、夏に合うパステルカラーやキラキラ感に注目してもらえれば」と話す。
当日は、無料配布用のネイルシールを100枚用意。「ネイルは男女問わずストレス改善に効果があることが研究で示されている」(平松准教授)ことから、性別や年齢を問わず全ての搭乗客を対象に配布。JAL292便の搭乗客に学生たちが直接配布したほか、JALチェックインカウンターでも配布された。
平松准教授は「新型コロナの影響により外出自粛や在宅勤務が続く中、ネイルでストレスを解消し、指先で『山口』を感じてもらいたいとの思いから始まった。JALとの企画会議を通じて、自分がなんとなく『良い』と感じていることを言語化して伝える能力が身に付くなど、学生にとっても良い経験になった」と話す。
「企画に携わった学生の内、山口出身者が1人だけという状況の中で話し合うことで、山口の魅力が再発見できた。ネイルシールを通じて、県内だけでなく全国の方に山口の魅力を伝えることができれば。今後もJALと協力しながら、『山口シリーズ』として新たなネイルシールを開発していきたい」とも。
配布されたネイルシールは、ECサイトや「ホテル西長門リゾート」(下関市)でも販売する。価格は1箱1,320円。