サンドイッチ専門の移動販売店「クムクムサンド」(TEL 090-5693-9127)が宇部エリアにオープンして1カ月がたった。
宇部で居酒屋「おでん酒場和(かず)」(上町1)を経営する玖村高志さんと妻の奈津実さんが、トレードマークの緑色のキッチンカーにタペストリーを掲げ、宇部市内や山口市内などで手作りサンドイッチを販売する同店。
奈津実さんは「移動販売のきっかけはコロナ禍での営業自粛。4月中旬に緊急事態宣言が出て以降、今も居酒屋営業は休止中。コロナ以前から『居酒屋離れ』を感じていた中で何か新しいことをしなければと思っていた。イベント出店なども経験する中で、キッチンカー営業に着目していたため、ピンチをチャンスに変えようと出店に踏み切った」と奈津実さん。
販売するサンドイッチのソースや具材は、奈津実さんが手作りする。ラインアップは、「たまごサンド」、「サルサチキンサンド」「フィッシュサンド」、「ピカタサンド」の4種類。価格は300円~480円。このほか、冷製「かぼちゃスープ」、自家製ドリンク「レモンジンジャー」もそろえる。
奈津実さんは「7月18日の営業開始からこれまで、居酒屋のお客さまが寄ってくださったり、リピートしてくださったりする方がいる。女性のお客さまが多く、少しずつ気に入ってもらえている実感があってうれしい」と話す。
高志さんは「キッチンカーを始めるに当たっては勇気と度胸が必要だった。閉塞(へいそく)感を抱く毎日だが、おいしいものを食べて癒やされる時間も提供したい。今後は、冬はおでん販売、平日はキッチンカー営業、週末は店舗営業と分けながら営業していくことができれば。夫婦で力を合わせてコロナ禍を乗り切りたい」と話す。
出店場所は、「常盤町1丁目スマイルマーケット(トキスマ)」(旧宇部井筒屋)や山口総合健診センター(山口市小郡下郷)、永山本家酒造場(宇部市車地)など。出店場所などの詳細はインスタグラムページ「クムクムサンド」で情報発信する。