8月末で閉店を迎える山口の老舗百貨店「ちまきや」(山口市中市町)で5月28日より、「ちまきや懐かしの写真展」が開催されている。
同展では、安政2年(1855年)に呉服店として創業してから現在まで153年間のちまきやの歴史を、写真や年表、資料約80点を通して振り返るもの。写真や資料は、ちまきや所蔵以外にも、山口市や山口市歴史民俗資料館、山口県文書館から資料提供されたものや、市民から寄せられた写真も展示されている。
昭和30年代の店内の写真では、スーツやパンプスで来店した女性たちが写っており、当時から百貨店にはおしゃれをして来店していたことがうかがい知れる。昭和40年代の屋上でのイベント風景の写真では、当時屋上に観覧車やゴーカートがあったことを伝えている。そのほか、創業当時の呉服店だったころの絵、大正時代の同店付近の写真、江戸末期の市街図、昭和33年の手書きのゼンリン地図など、興味深い資料が多数展示されている。
会場には、来場者にちまきやでの思い出を書いてもらうためのノートを用意しており、ちまきやの名前が無くなることを残念がる内容や、ちまきやでの勤務経験のある人による当時の思い出やお礼を伝える内容などが、すでに書き込まれている。
営業時間は10時~19時。8月31日まで。
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