![「自分の培った技術や知識を長門の次の世代につないでいきたい」と黒田さん](https://images.keizai.biz/yamaguchi_keizai/headline/1617949427_photo.jpg)
長門・湯本温泉に3月27日、週末限定で営業するバー「THE BAR NAGATO」(長門市深川湯本、TEL 070-4426-8169)がオープンした。
店主は、業界で約30年の経験を持つ黒田大介さん(49)。2017(平成29)年に開かれた湯本のまちづくりイベントに「数日間のイベントだけ」という条件で参加したのをきっかけに、温泉街の旅館で働く人や地元の住民からの「夜、飲める場所がない」という声を受けて開業した。
現在は営業日に県外から通っているが、黒田さんは「やるからには本格的なバーを開く。ここはロケーションが素晴らしいので、私はひとときのお手伝いをさせていただくだけ」と話す。
場所は、築70年の古民家をリノベーションした建物「だいご長屋」の2階で、店舗面積は約10.5坪。店内にカウンター5席のほか、テラス席を設ける。
建物は下関市の建築士・木村大吾さんが施工した。木村さんは「川沿いの風景、四季の情緒と共にお酒を楽しんでもらいたい。住んでいる人には暮らしの一部に、観光で訪れる人には山口県を回るスポットの中の一つにしてもらいたい」と話す。
提供するメニューは、「オレンジブロッサム」「コスモポリタン」「モヒート」など各種カクテル(990円~1,320円)。季節を感じることができる地元の食材に挑戦したカクテルも用意し、お客さんの希望に応じて提供する。マッカランをはじめとした各種ウイスキー(990円~)のほか、近隣では珍しい銘柄もそろえる。
週末限定の営業ということもあり、現在は店を知っている近辺の人の利用が多いが、宿泊客が食前や食後に来店することも増えてきている。「来られた方にはこの空間でくつろいでもらいたい。良い温泉街に良いバーがあると言われるように極上の時間を提供したい」と黒田さん。
金曜~日曜のみ営業。営業時間は17時~24時。