山口市内のパン店「モリのパン」(中央2)と弁当販売を行う「藤原米穀店coi coi(コイコイ)」(道祖町)が4月29日、コラボ商品「チキンチキンごぼうパン」の販売イベントを行った。
今月1日にオープンしたばかりの産業交流スペース「Megriba(メグリバ)」(山口市小郡令和1)内のシェアキッチンを活用したイベント。
当日は、朝から製造した200個を用意。10時の販売開始前から30人ほどの行列ができ、1時間ほどは列が途絶えないほどの売れ行きを見せた。5月5日と6月6日にも同イベントを実施する予定。
「チキンチキンごぼうパン」は、緊急事態宣言下で市内の学校が休校になった1年前に、「子ども向けに給食の人気メニューを取り入れたもので応援したい」と友人同士の森彩菜さんと、管理栄養士の藤原払路未さんが共同開発。森さんがパンを、藤原さんが具材を手掛ける。
「モリのパン」は1926(大正15)年創業で、「藤原米穀店」は1935(昭和10)年創業。共に老舗を継承する女性同士で、「アイデアを形にできる良い仲。今後もコラボを考えていきたい」と藤原さん。
森さんは「今後はメグリバには、週に1度のペースで委託販売する予定。JR新山口駅横という好立地なので、まだメジャーではない県産素材を使ったパンや菓子を作って地元を発信したい。自然にかわいいものを提供していきたい」と話す。
藤原さんは「弁当販売部門『コイコイ』は2017年に立ち上げた。4月1日からメグリバで毎日弁当の委託販売をしてきたが、ここはテストマーケティングの場でもある。『おいしく楽しく健康に』をモットーに、見た目にも華やかな弁当を届けたい」と話す。