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萩に手打ちそば店「さるのこしかけ」 蔵人が種から手掛ける「シンプル」そば

「シンプルなそばだからこそダイレクトな表現ができる」と話す店主の尾崎さん

「シンプルなそばだからこそダイレクトな表現ができる」と話す店主の尾崎さん

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 萩に4月12日、手打ちそば店「さるのこしかけ」(萩市熊谷町、TEL 0838-25-5991)がオープンした。

「そばで一杯」がかなう本格手打ちそば

 萩出身で地元酒蔵「岡崎酒造場」(川上)の蔵人でもある尾崎三次さんが「上田銃砲火薬店」の店舗の一部を自ら改修して開いた。酒蔵の仕事もあるため冬場は不定期で営業する。コロナ禍でのオープンとなったが、地元で話題を集め連日にぎわいを見せている。

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 尾崎さんはそば打ち歴20年以上で、出張店舗などで経験を積んできた。「種から口まで」をコンセプトに、地元・川上やそばの産地・弥富地区で種から育て、自ら石臼で手挽き製粉するそばは、つややかさと強いコシが特長。

 メニューは「田舎くさくシンプルに」設定し、そば粉8割5分の「もり蕎麦」(880円)や、旬の自家製山菜などをそば粉を混ぜて揚げた天ぷらが付く「もり蕎麦と2・8天婦羅」(1,540円)などを提供する。

 水曜・土曜限定で夜間も営業し、そばのコース料理(3,850円~)を用意するほか、店名にした限定の日本酒「さるのこしかけ」も提供するなど、蔵人ならではのもてなしも行う。

 尾崎さんは「余計なものを入れないので、味に嘘がつけない。シンプルだからこそ表現したいことがダイレクトに伝わるので、製法や食材も自分で納得できるものを提供したい。春には山菜、夏には体を冷やすウリ科の野菜など四季の食材の意味を考えながら、本来の日本人の体に合った食を知ってほしい」と話す。

 店名には、便利さにあふれた時代に「今こそ猿に帰れ」という思いも込めた。「これからは『個人の表現力』の時代だと思う。食べる人の反応が分かりやすい『そば』の世界で、あえて古典的なやり方に立ち返って、没個性の時代の価値観や食生活に一石を投じたい。甘口醤油は使わず、甘い味付けで味がぼやけがちな西日本の食文化にも一つの提案ができればと出店した。萩の食材の良さと合わせて、手間暇かける『過程』まで味わってもらえたら」とも。

 営業時間は11時30分~14時、17時30分~21時30分(水曜・土曜のみ)。木曜定休。

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