宇部・浜バイパス沿いに託児所「ろざ」(宇部市小松原町1、TEL 080-8150-0262)がオープンして1カ月がたった。
4月1日に開所した同施設は、夜間保育をメインにさまざまな家庭に寄り添った一時預かり保育を行う。平屋を改装した施設の面積は約43平方メートルで、おもちゃや絵本で自由に遊べるスペースのほか、授乳やおむつ替えなどができるスペースを備える。
保育士でもある和田千咲施設長は「宇部にあった夜間の保育園が閉園するとの話を昨年聞き、不規則な仕事をしている方や実家に頼ることができないといった方など、困っている方の力になれたらと思った。知人からも相談を受け、託児所を開いてほしいという声もあったことから開所を決めた。安心して仕事ができる環境を提供していきたいし、子育てしながら時間に追われる毎日を、ほんの少しでも息抜きしてもらえたら。遠慮なくいつでも頼ってほしい」と話す。
和田さんは保育士のほかに幼稚園教諭、ベビーシッターの資格を所持しており、学生の頃に軽度の障がいを持った小学生の家庭教師を務めていた経験を生かし、学童保育の支援もする。
和田さんは毎日の連絡帳に力を入れる。「業務的な内容ではなく、お子さんがその日頑張ったことや親がクスッと笑えるなど、ほほ笑ましくなるような出来事を書くようにしている。家では見せない顔を知ってほしい。親御さんから『保育園だと登園を嫌がっていた子どもが先生のところだと笑顔で行く、と言うようになった』『連絡帳がいつも楽しみ』と言ってもらえてうれしい」と話す。
「私自身も幼い頃は保育園に最後まで残ることが多かったが、担当してくれた先生が優しく接してくれたことを今でも覚えており、第2の母親とも思っている。親御さんやお子さんには、少しでも私に出会えて良かったと思ってもらえたら。記憶に残り続けて誰かの人生のプラスになれば」と笑顔を見せる。
運営時間は18時~4時。21時消灯。対象年齢は6カ月~小学校6年生まで。料金は年齢によって異なる。前日までに予約が必要(日曜・祝日、日中利用の場合は1週間前までの予約が必要)。