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山口・湯田温泉に料理店「浜なす」 老舗割烹、新業態でコロナ禍に挑戦

料理店「浜なす」の外観

料理店「浜なす」の外観

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 山口・湯田温泉に6月1日、料理店「浜なす」(山口市湯田温泉1、TEL 083-902-5251)がオープンした。

車海老(えび)の天ぷら

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 2017(平成29)年に約40年間の営業を終えた家族割烹(かっぽう)・天婦羅(てんぷら)和食専門「浜なす」(維新公園3)が業態を変えて出店。姉妹店として2008(平成20)年にオープンした料理店「魚菜 浜ふく」(小郡大江町)を経営する西脇裕晃さんが店主を務める。

 西脇さんは山口市出身で、18歳から飲食業に携わり料理人歴は23年。「長年、『浜なす』の料理長を務めてきた宮川さんとも思いが一致し、厳しい状況ではあるがコロナに打ち勝つため立ち上がろうと決めた。再開というよりは時代の変化を踏まえた進化という位置付けだが、あえて店名を『浜なす』として開いた」と話す。

 店内は、旧店の落ち着いた雰囲気を残し、半個室と完全個室2部屋を合わせて約30席を設けるなど密にならない空間づくりにこだわるほか、「コロナのリスクを最小限に」と、コース料理は予約制にする。

 西脇さんは「コロナ禍で求められるのは、安心安全な空間で食事ができること。新しい生活様式の中に組み込んでもらうための飲食店のできる範囲での挑戦。安心安全の心地良い空間で食事を楽しんでほしい。お祝いごとなどでもご利用いただければ」と話す。

 同店は、天ぷらを主としたコース料理を提供する。「おまかせ天麩羅コース」(5,500円)は、前菜・刺し身などの「お造り」・一口サイズの天ぷら約6品・そばなどの締め物など。内容は食材の仕入れ具合によって変わり、日替わりや週替わりになる。単品の追加注文もできる。

 魚は、山口県産や宮崎産の魚を使う。「魚はうま味を凝縮させた魚。天ぷらも魚も、お家ではなく、ここでしか食べられない美味しさを感じてもらえたら」と西脇さん。仕出しや弁当注文も受け付けている。

 アルコールは、山口県や他県から天ぷらに合う日本酒を取り寄せてそろえるほか、ハイボール、レモンサワー、ビールなども用意する。

 西脇さんは「除菌や消毒、換気などももちろん徹底している。お客さま、スタッフの安全が第一。コロナが終息に向かえば、気軽に利用できる店にしていきたい。今はコロナを広げない店のあり方として、当面の間は予約制のためお客さまに不便をかけてしまうが、協力してもらえたら」とも。

 営業時間は17時30分~22時30分。月曜定休。

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