宇部市西中町の酒販店「篠澤酒舗」(TEL 0836-21-2121)が5月31日、リニューアルオープンした。
1970(昭和45)年に創業し、昨年12月に50周年を迎えた同店。これまでは飲食店への卸売りをメインに営業をしてきたが、一般利用に向けて間口を拡大することを目的に店舗を改装した。
きっかけについて、篠澤朝孝社長は「全国各地には素晴らしい酒がたくさんあり、特約店として取り扱わせていただくことも多いが、自信を持って紹介できる商品を幅広く伝えたいという思いから、5年ほど前から『節目に合わせて』と考えてきた」と話す。
明るい雰囲気に改装した店内には、缶ビールや酎ハイ缶を置かず、各地で製造されている地酒などを前面に並べる。日本酒25蔵、焼酎15蔵の酒を扱うほか、蔵元が製造する梅酒80種類やクラフトビール100種類などをそろえる。ワインは国内外の約700種類を取り扱う。
このほか、食べ合わせの提案として、ソーセージ・ハム専門店「エルステン」(厚南中央)と洋菓子店「創作洋菓子のロイヤル」(あすとぴあ)の商品を販売。グラス類もそろえる。
リニューアルに合わせてギフトにも力を入れる。時期や用途に合わせたラッピングやギフトセットの提案なども積極的に行い、イメージの刷新と来店動機の幅を広げる。
篠澤社長は「酒は人と人を深くつなげるもの。コロナ禍ではあるが、酒を飲み交わして語り合う『酒文化』を伝えていくことが使命。今後は、状況が整えば試飲会やマリアージュの会なども行いたい。酒に興味のある人にとっては夢の国のような店になれば」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~19時(日曜・祝日は10時~18時)。