バルを提供するキッチンカー「MobileBAR(モバイルバル)みやざき」(TEL 090-2002-8329)が、山口市内でサービスを提供を開始して3カ月がたった。
サービスを提供しているのは、民泊施設「IZAKAYA Houseみやざき」(山口市佐山)を経営する宮崎知美さん。「お酒から始まるコミュニティー」をコンセプトに、山口市内などの個人宅やキャンプ場などに出張し、敷地内でビールや手作りおつまみを提供するほか、イベント出店なども行う。
宮崎さんは「民泊施設が今年で7年目を迎えるが、これまでは外国人観光客の利用が9割だった。昨年からのコロナ禍で宿泊客が激減してしまった。これを機に、地域の方との関わりをもっと深めていこうと感じた」と話す。
「旅人とつながり、さまざまな気づきや学びを得ることができる民泊施設のように、いろいろな場所に出向き、普通に生活していたら出会うはずのない人たちと出会うきっかけになれば」との思いから、「出会いに行くバル」を決意し、昨年夏ごろから移動販売の準備を進めてきた。
キッチンカーで提供するドリンクは、ビール、クラフトビール、季節のフルーツカクテル、ワイン、秋穂産レモンサワー、梅酒、ウイスキーなどのアルコールのほか、ノンアルコールドリンクのモクテルなど15種類。
カクテルやおつまみは、季節の旬の素材を使い、カクテルは地元農家から仕入れたフルーツ、おつまみは宮崎さんが当日の朝か前夜に収穫する自家農園で育てた無農薬の有機野菜や、「秋川牧園」(仁保下郷)の肉のほか、ジビエ肉、地元産などの魚を使う。
時間は2時間制。料金は、「ビール好き!お得プラン」=生ビール樽10リットル15,000円(出張料込、追加ドリンクは個別注文)と、好みのドリンクを提供する「カスタマイズプラン」(利用は4人からで1杯500円~。出張料5,000円)の2種類を用意。おつまみは予算に応じて準備する。料金や出張日については事前の相談が必要。山口市外への出張料はプラス5,000円。
営業開始からこれまでの様子について「家族や少人数でのバーベキューや誕生日パーティー、結婚記念日などに利用いただいており、大切な時間に立ち会わせていただきうれしい」と宮崎さん。
「私も旅をするような感覚。いつもある風景や日常を非日常的な体験に変えて、山口の素材を使ったおつまみとこだわりのお酒で思い切り特別な時間を楽しんでもらえたら」と笑顔を見せる。
イベント出店日などはインスタグラムで告知する。