長門初のクラフトビール「365+1(サンロクロク)ビール」を味わえるタップルームを併設した醸造所が7月17日、長門市深川湯本にオープンした。
今年4月にOEM生産による先行販売を始めた同商品。醸造とブランディングを担当する有賀彩香さんは「免許が下りるまでの準備期間にたくさんのことを平行してやらなければならず大変だったが、一から新しいものをつくるのは楽しかった。出来ていく過程で、地域の方から励ましの声を頂き、見守ってもらえたことがうれしい」と話す。
建物の延べ床面積は約150平方メートル。タップルームにカウンター7席(うち2席は立ち席)を備えるほか、カップでのテークアウト、瓶詰め商品の販売を行う。
湯本の私設資料館になっていた旧薬局の建物をリノベーションした。ものづくりの場の雰囲気を出そうと、銅板のカウンターやタップの壁面、鉄の階段など素材感を生かした内装にしている。
タップルームで提供するのは、同醸造所で造った3種類のクラフトビールと、ほかで造られた2種類。現在は、しっかりした味わいの「Hoppin’Poppin’PALE ALE」、爽やかな風味の「おとずれベルジャンホワイト」、「夜ふかしIPA」(660円~)の3種類を提供しており、今後は仕込み状況によって変更する。
今月10日には、プレイベントで一部関係者にタップルームを開放した。有賀敬直代表は「多くの地元の方に飲んでほしい。地元の人が集まり、楽しんでいる光景が見られたら幸せ。地元や周辺の方々の日常の楽しみとなり、地域で成り立つようになることが理想」と話す。
営業は金曜・土曜の15時~21時。夏季やイベント時などは営業日と営業時間を変更するという。