大手コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー 宇部琴芝店」(宇部市東琴芝1、TEL 0836-52-7151)が9月29日、オープンした。
場所は山大病院通り沿いで、建物は1階建てのドライブスルー型店舗。宇部への出店は初で、山口県内では8店舗目となる。
約10年前から地元民を中心に宇部への出店を望む声が多数あった。8月中旬ごろに同店オープンの看板が掲げられたところ、SNSで話題を呼ぶなど出店を心待ちにする盛り上がりを見せた。
同社広報担当は「立地条件などで良い場所に巡り合えず、なかなか出店の機会に恵まれなかったが、日常的に利用してもらえるロケーションとのご縁があった。地元の皆さまを長らく待たせてしまったが、温かみのある空間が地域の皆さまの憩いの場となれば」と話す。
席数は、店内50席とテラス20席。店内には外の光を取り込む窓面を2面設けたほか、コーヒー生産地の風景絵画やコーヒーの木、コーヒー豆を摘み取る様子のパネルを飾り、「コーヒーの生産地のコミュニティ」をテーマに掲げる。客にコーヒーの生産地のことを少しでも知ってもらいたい狙いがあるという。
オープンは平日の午前中だったが、営業開始前から開店を待ちわびた地元客らによる行列ができ始め、ドライブスルーには12台以上の車が並ぶなど多くの客でにぎわった。
山口市出身のストアマネージャー・厚谷和男さんは「26日に行った近隣住民の皆さんを対象としたプレオープンには約250人の方に来てもらい、当店への関心や期待の高さを感じることができた」と話す。
厚谷さんは「市政100周年という節目の年に出店できたことにご縁を感じている。どこまで地域に溶け込めるか、くつろげる場所になれるかを基準に、当店が、地域の魅力の一つとされ末永く愛される店になれれば。宇部は環境問題への意識が高い地域だと感じているので、マイタンブラーなどの当店の環境に優しい取り組みなども発信していきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は8時~22時。