宇部、長門・萩・美祢をそれぞれ巡る「日帰りバスモニターツアー」が11月5日、始まった。
観光庁が実施する「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の一環で、新型コロナの影響を乗り越え、地域全体の魅力や収益力の向上を図ることを目的に行う。
宇部地域は、宇部観光コンベンション協会が主催して「宇部の昼のグルメめぐり」「宇部の夜のグルメめぐり」「宙×空体験」など7種類の「モニターツアー」を1月15日まで実施する。
長門・萩・美祢地域は長門市が主催。「新山口~長門コース」「新山口~萩コース」「長門~萩コース」など5種類の「クルージングバスツアー」を1月30日まで実施。両地域とも日本旅行山口支店と連携し、同社が旅行を企画して実施する。
同社の隅田佑介リーダーは「コロナ禍で観光旅行の需要が激減し、業界は非常に厳しい状況が続いている。このような中でも補助金活用や、地元企業・自治体などとの連携で活路を見出し、これまで培ってきたノウハウを生かしながら、既存の旅行業の枠を超えて地域にも貢献できる新しい業態にチャレンジしたい」と意気込む。
宇部観光コンベション協会の大下敬之事務局次長は「今回のモニターツアーは、宇部の観光スポットや食の魅力を参加者の年齢層ごとに分析するための実証実験として行う。分析結果をもとに来年度以降の新型コロナに適応した旅行商品の作成や地域活性化につなげたい」と話す。
ツアーの申し込みは先着順。旅行費用は原則無料だが、一部のツアーは特産品購入料が必要。電話での問い合わせは行っておらず、予約はJR西日本が提供するアプリ「setowa」からデジタルチケットを入手する。