ペット葬を手掛ける「ペット葬祭メモリーズ」(宇部市中野開作)が11月20日、宇部・厚南にオープンした。
運営は「コープ総合葬祭センター」で、場所は同社が運営する葬儀サービス「やすらぎ会館厚南店」の向かい。同社は11月初旬に事務所を同所に移した。
兵間聖樹社長は「私自身がペットの犬が亡くなったときにペット葬で良い思いをしなかった。飼い主の気持ちに寄り添い、後悔しないようなサービスを作ろうと今年の初めに決めた。人の葬儀場は当社から1.5キロ以内に数カ所あるが、ペットの葬儀場は何十キロ先にまで行かないとない。近隣の方がいつでもお参りに来られるようにできれば」と話す。
ペットは、イヌやネコのほか、ウサギ、鳥、ハムスターなど動物全般に対応する。施設は2階建てで、1階にロビー・火葬や収骨を行う「お別れ室」2部屋、2階に納骨堂を配置。店舗面積は延べ約130坪。
敷地内にモニュメントを設置し、「合同墓」を設けている。兵間社長は「葬儀場が持つ冷たくて寂しいといった暗いイメージを払拭(ふっしょく)したかった。外観も施設内も葬儀場に見えないような温かく明るい雰囲気にこだわった」と話す。
葬儀のプランは、お別れ・収骨あり「立会個別火葬」プラン、お別れ・収骨なし「一任個別火葬」プラン、「合同火葬」プランの3つを用意。料金は中型犬で約3万円~だが、動物の種類や大きさ、体重、骨格によって変わる。
ペット用の骨壺、位牌、遺骨カプセル、手元供養なども販売。寺での読経を希望する人には、宇部市内の寺院を紹介する。
「家族であるペットに人と同じようなサービスを提供し、手厚い供養ができれば。環境に配慮した焼却炉など、葬祭業に携わってきたからこそのノウハウで地域密着のサービスを提供していきたい」と兵間社長。
営業時間は9時~17時。通常営業は月曜~土曜。