毎年恒例の「秋の窯出し 干支(えと)展」が現在、宇部・厚東の窯元「太古窯家門陶房」(宇部市吉見関口西)で行われている。
来年のえと「寅(とら)」をモチーフにした大小さまざまな置物約100点を展示する同展。価格帯は600円~1万円。イヌやネコ、ウサギなどの置物や茶碗、食器などの作品も展示する。
展示のメインは、「荒土 トラ大」「荒土 トラ普通」「トラのチョッキ・キモノ」「ミニトラ」「小槌(づち)の上のトラ」の5作品で、窯元の白石貴房さん自身が調合した焦げ薬や釉薬(ゆうやく)を使用し、トラの模様を表現。全てのえとをセットにした「干支・十二支セット」も用意する。
白石さんは「悪いものを取り払ってくれるイメージを持つ虎のように強い気持ちで生きてほしいという願いを込めて作っている」と話す。「展示作品の中には、昨年亡くなった父の作品もちょこちょこある。自分の中に面白い物の引き出しはあるが、1人でやっているためなかなか制作が追い付かないのが現状。お客様に満足してもらえるように、もっと数を充実させていきたい」とも。
開催時間は10時~17時。12月20日まで。