長門・油谷の「棚田の花段」のハーブを使ったハーブティー「yasumitea(ヤスミティー)」の販売が1月26日に始まった。
開発したのは山口市出身の安光孝代さん。山口市内で温泉関連の仕事をしながら、休日には温泉やハーブ園を巡って自分なりの癒やしを追求しているという。「4年ほど前に体調を崩し、元気を取り戻すきっかけとなったのが温泉とハーブ。2019年ごろから本格的にハーブの勉強を始めた」と話す。
安光さんは、「おやすみの日のリラックス」をテーマにインスタグラムでの情報発信を開始。ハーブティーを扱っているカフェを訪れたり、ハーブ園などをリサーチしたりして山口のハーブ事情を知る中で「唯一無二のハーブティーを作りたい」という思いが芽生えたという。
2020年12月に長門・油谷の「棚田の花段」を初めて訪れ、棚田の持続可能な再生を目指す「ゆや棚田景観保存会」の関係者と関わりを持つ中で、「課題解決に少しでも役に立ちたい。棚田の美しい景色を多くの人に届けられるような、自分だけでなく社会も潤せる商品を目指したい」と決意した。
「ヤスミティー」は、レモングラスをベースに、バタフライピー、イエルパブエナミント、レモンバーベナの4種のハーブをブレンドした。価格は1パック(5包入り)756円。
安光さんは「気持ちが疲れやすくなっているご時世なので、香りや色で癒やされてほしい。ほんの少しでもリラックスできる一休みの時間を提供したい。棚田に訪れたことがある方には景色を思い出してもらい、まだ訪れたことがない方には景色を想像して『いつか行ってみたい』と思ってもらえれば」と笑顔を見せる。
「年内には違うブレンドの第2弾も発売する予定。今後も地域活性化や社会貢献につながり、みんなが幸せになる『飲むことで生産者を応援できるハーブティー』を作っていきたい」とも。
ネットショップ「yasumirelax(ヤスミリラックス)」のほか、長門・湯本温泉のレンタルスペース「engawaYUMOTO」などで販売する。