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山口・きらら浜自然観察公園で「金子みすゞ展」 動植物テーマの作品展示

「みすゞの詩を通して自然の大切さを感じてほしい」と同館レンジャーの渡邉さん

「みすゞの詩を通して自然の大切さを感じてほしい」と同館レンジャーの渡邉さん

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 企画展「童謡詩人 金子みすゞ展 ~みんなちがって、みんないい。~」が現在、山口県立きらら浜自然観察公園(山口市阿知須)で開かれている。

「金子みすゞ展」の様子

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 「金子みすゞ記念館」(長門市仙崎)の協力を得て、直筆の詩のパネルや、長門市在住のイラストレーター・尾崎眞吾さんが詩をイメージして描いた水彩画のパネルなど約50点、「鯨法会(くじらほうえ)」や「燕(つばめ)の手帳」のほか、代表作の「私と小鳥と鈴と」「大漁」などの詩を展示する。

 このほか、同館レンジャーたちが制作した詩に登場する自然の語句をリストアップしたものや、登場する動植物について解説するパネルや写真など約70点も展示する。

 同展を企画した同館レンジャーの渡邉徹さんは「15年ほど前に『金子みすゞ記念館』を訪れた際、動植物などの自然を題材に、それらが主役になっている作品が多くあることを知った。生き物を題材にした詩は、生き物の目線で書かれており、動植物などに触れ合い、自然と人との共生の在り方を学ぶという同公園のコンセプトと一致していることから企画した」と話す。

 3月20日・21日には、金子みすゞの詩に曲を付けて歌う山口市在住のシンガー・ソングライターちひろさんを迎えてコンサートを開く(事前申し込みが必要)。

 渡邉さんは「詩を読むと生態をよく観察されていることが分かる。そこには彼女の優しさや愛情があり、人も生き物もみな平等に生きているのだということを教えてくれる。住む場所も食べるものも生き物それぞれで違う。唯一無二の素晴らしさを金子みすゞの詩を通して感じてほしいし、生き物や自然を守ることにもつながれば」と話す。

 「ここでも見ることができるカモやヒヨドリなどの鳥、虫、桜などの植物も詩に出てくるので発見してもらえれば」とも。

 開園時間は9時~17時。月曜休園。入館料は200円。今月27日まで。

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